「無垢の木って何?」

「無垢の木って何?」
 
木には「無垢の木」と「エンジニアリングウッド」(通称:集成材・合板など)人工の木があります。
家を作るなら「木の家がいい」僕たち大工には非常にありがたい話なのですが、「木の家」というだけで、「無垢の木」か「エンジニアリングウッド」なのか明記している工務店やビルダーは少ないと思います。僕たちが作る家は全て「無垢の木」を使用します。
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無垢の木には、1300年以上の実績があります。
無垢の木を使うには、「経験と勘」今までの木を見てきた実績が無いと、難しいのかもしれません。
実際、何故こんな方に動くのか、何故曲がるのか?加工したことのない人には敬遠されても仕方がありません。
木目や木の色、を見て癖のない木、癖のある木を判断して使える場所そうでない場所があります。それを判断できるのは、大工だけだと自負しています。

おすすめ自然素材、風化造礁サンゴ!

今までにも、漆喰と珪藻土の塗り壁は使用してきましたが、2年ほど前から「珊瑚の壁」を使用できるようになりました。

沖縄で採取されるもので、誰でも採取できるものではなく、環境保護および、漁場保護の観点から資源の浪費(乱掘)を招かぬよう法律で制限されています。一元化された計画採取が沖縄県の指導下におかれ、特定の採取業者が行っております。採取の方法は、採取船が指定海域に停泊し、ポンプにより海底より吸い上げ、船上でふるい網にかけられます。このとき一定粒度以下のものを採取し、粒度の粗いものはその場所の海底に戻す方式がとられています。 海水のミネラル成分は、人体の血清中ミネラル濃度と相関があるといわれています。造礁サンゴは、海水中からさまざまなミネラルを骨格に取り込みながら成長します。その骨格からなるサンゴ粒にも当然そのミネラルが含まれています。 サンゴ粒の主成分はカルシウム、マグネシウムですが、その他に人体に必要な各種ミネラルを含んでいることが特徴です。
(webページ引用)

壁を塗ったからってミネラルを摂取できるわけではありませんけど...
風合いはザラザラした感じで粘度があるために左官仕上げで、ツルッとした平面にはなりません。どちらかと言うと、テクスチャーを楽しむ仕上げになります。
但し、最初は臭いです... 磯臭い。お施主様が「磯臭い」とおしゃっていたのですが、海辺の漁師町の匂いと言ったら分かりやすいかも知れません。
工事をして1ヶ月くらいで、ほぼほぼの臭いは無くなります。
雰囲気は良くなって、もちろん調湿効果も有ります!
当然、人にも優しい、なにせ自然のものですからね! 塗壁は良いけど「汚れたらどうするの?」   
汚れたら重ね塗りができます。多少の汚れは白い消しゴムでコシコシッとすれば、大丈夫!綺麗になります。

buffet住宅ならどれだけ使っても増額は有りません、安心の価格で使用いただけます。

木は生きている...

「木は生き物だから」はよく耳にする表現ですが、実は立木の時から樹幹のほとんどは死んでいるのです。
確かに、一つの種から木へと成長して行きますから「生きている」と言えないことはありませんが、実際に樹木中で生命活動をしているのは、成長点【先端部あるいは枝や幹、枝と枝の股から出る芽】と細胞分裂によって樹幹を肥大成長させる樹皮と木部の間にある形成層、そして栄養を貯蔵する機能を持つ辺材部【樹皮に近い外側の白っぽい色をしている部分で別名「白太(しらた)」と呼ばれている】の柔細胞だけで、樹幹全体のわずか3~4%でしかなく、残りはすべて死んでミイラ化した細胞の集合体です。
それは自然界において生存競争に生き残るために、大量のエネルギー(栄養)を使って細胞を生かしておいても、まったく意味がなく、成長に不必要な部分はすべて死なせてしまうからです。
では、なぜ「木は生き物」と言われるようになったのでしょうか?
どうやらそれは、水分を吸ったり、吐いたりする調湿作用によって木が伸縮することを「命あるもののように作用している」という意味で表現し、そこからさらに発展し「呼吸している」とまるで生き物であるかのように思われているところからきているようです。
また、大昔から「山や木には神が宿る」と信じられ信仰の対象とされて来たことや「巨木には神が宿る」と神社などで長年保護されて来たこと、さらに木で作られた仏像が祈りの対象とされて来たことなどに起因しているようです。
しかし、たとえ葉が青々と茂った樹木であっても、実際に家を建てるために用いられる木材となると、立ち木の時からすでに死んでいる部分を材料として伐り出し、使用しているわけですから、決して生きてはいないのです。