30年で価値のなくなる住宅を建てたいですか?

価値がなくなる...とは。
30年も経てば躯体部分だけは存続して使用可能ですが、その他は直さないと使用できなくなる。もしかすると、躯体迄も...

家を建てるた時にヒョッとしたら、10年後〜15年後にメンテナンスが必要なんて思っても見なかった。

そう、「家って一生ものだから何もしなくっても大丈夫なんでしょ...」多分皆さんそう思っていらっしゃるのかも...

だって、僕も質問されたことなんてないですからね。 

『100年住宅』しばらく前に「集成材を使って200年住宅が建てられます」って豪語したメーカーさんがありました、

あれって間違いでは無いのです。ただ、何もしなくっても大丈夫なんて一言も言ってない。

この素材を使ったら何年後かにはメンテナンスが必ず必要で使用する(陽あたりが良くって直ぐに濡れても乾燥する場所、逆に陽あたりが悪くっていつもジメジメしてる所、陽当たりがいいから、必ず良いってものでも無い、雨がかかって素材が水でビシャビシャになって直ぐに強烈な日差しが当たれば、素材によっては非常に過酷な環境になる。)

場所によって差があると言うことを、お客様に伝えて無い、または知らない。

あるコラムで「集成材でも200年住宅が建てられるの?」と題しこの様に説明しています。

構造材に集成材や合板を用いて建てられている住宅が本当に200年もつかどうかは、これまでの実績から言ってまだまだ説得力がありません。
集成材はある程度の幅、厚みを持った板材を接着して作った材料のことで、合板は原木を大根のカツラムキのように薄くむいたものや繊維状のものを接着剤で固め、貼り合わせ一枚の板にしたものを言います。代表的なものにはベニアがあります。
合成樹脂接着剤の耐用年数を示す一つの実証例とされている昭和宮殿(1968年完成)でさえ、建てられてからまだわずか40年程度しか経っていません。
定期的な点検やメンテナンスが徹底されている昭和宮殿ですら、建てられてからまだ40年程度しか経っていないわけですから、一般住宅において長寿命が実現可能かどうかは判断が難しいところです。
一方、無垢材を使った現存する世界最古の建築物は680年に建築された法隆寺金堂と言われており、法隆寺五重塔と薬師寺東塔はその少しあとに建てられたもので、木造民家においては15世紀に建築された箱木家(兵庫県の農家)が最も古いものとされています。
もちろん、日本各地にはそれ以降の建築物が数多く現存し、現在でもなお家人が居住していますから「木造住宅寿命300年」は決して誇張ではないということがわかります。
集成材に使用される接着剤の耐用年数を語るときには、接着剤そのものの耐久性ではなく、その接着剤を使用して接着したものの耐用年数で示すのが一般的です。
接着されたものの耐用年数は、接着する材料の性質(例えば密度)や接着する時の条件、そして接着されたものが使用される環境に大きく左右されます。
たとえ耐水性に優れた接着剤を使用していても、十分に硬化していない限り、水分を多く含めば接着剤が薄められ、はがれてしまったり、常時湿度の高い場所で使用されると4~5年で剥離「はくり」(はがれてとれること)してしまうこともあります。
したがって、接着したものを使用する際には、耐水性に優れた接着剤が使用されていることは当然のこととして、雨に濡らさないこと、そして接着製品が長持ちするよう、その使用場所の湿度が高くならないようにしなければなりません。

ただ一般的に「200年もつ家を建てたい!」なんて思う人は多分ない訳で(多分ですけど...)

この記事では外壁材や断熱材の素材については言っていない。家は駆体だけではないですからね、いろんな素材の集合体なのはご存知のはずだと思って書きます。

中の柱や断熱材を守る壁や駆体の間にある断熱材、住宅で、一番身近な家の性能(人が快適に住むためのもの)もメンテナンスが必要です。

外壁材は塗装したらいいかも知れなけど、中にある断熱材はどうするの...?

そう断熱材はメンテナンスできないんです。だから、大切なんです。見えないところが快適な家の性能を左右しています。

最近の家の建て替え平均年数24.5年 30歳で立てたら60歳になる前に建て替えていることになります、これは家に居ることが快適だと思えないからの結果でしょう。

家は素材が大切なのです、素材選びや施工方法でメンテナンスのサイクルも長くし家の寿命を長くすることも可能です。

まだまだ他に伝えたいことはあります、また次回に。

最後まで読んでいただき有難うございます。