自然共生の家とは

テーマについて...

テーマは「自然共生」自然の力を最大限に活かした、頑丈で、長持ちする、快適な家づくりを目指す

なので、「自然共生の家」としています。

何故か?

地元で3代工務店を営んできて、小さな工務店だからこそ商品に妥協できない。

殆どが、紹介で今までやってきました。皆さんに信用してもらったこそ紹介してもらって工務店を営んできました。

適当な仕事をして、安物の材料を使って、利益を追求すればその方が商売としては正解なのかもしれません。

しかし、そんな事はいずれは分かる事です。今すぐには、わからなくても20年後30年後には必ず差が出てきます。

その差が出た時に、一番大変な思いをするはお施主様です。僕はこの大亀工務店を信用して紹介してくださった方々や仕事を依頼して下さった、お施主様にそんな思いをして欲しくありません。

自分にとって自分を信用して下さった大切な人なのです。

今では「自然素材は健康のために使用する」と思われている方は殆どではないでしょうか?

本来、昔からこの仕事に携わっている職人であれば自然素材を使う事は意味が違うものなのです、

「健康のため」は後からついてきたもので、本来は「家を長持ちさせる為」です。

自然素材である木材は表面を通気できない素材で覆うと湿気が上手く出て行かなくなり常時濡れたような状態では腐朽菌が繁殖し腐食がはじまってしまいます。

木材は濡れれば腐るのでなくて、乾燥できなければ、腐朽菌が繁殖して土に還ろうとします。

人工的に接着し加工した木材は湿気を含んだり乾燥したりを繰り返すことによって遂には接着した界面が剥離します。

だから、水は大敵なのですが、自然素材である無垢の木材は剥離なんて皆無なので、乾燥さえすれば全然大丈夫なのです。

「自然素材は常時濡れた状態では腐朽菌が繁殖して土に還る。」これを避けるには、湿度が調整できる事です。

昔から使っていた土壁はこの効果があったのです、でも時代と共に使えなくなって来ました。

壁になる土壁は以前は田んぼのアマ土(一番上にある土)を退けて、その下にある粘土を摂って一年ほど耕運機などでかき混ぜながら、藁スサを混ぜながら発酵させ寝かせたものを使う事が出来た為に、壁に使用して乾燥した壁土は非常に強靭で、簡単には解体できません。

残念ながら、今は昔の壁に使用した土壁と同じことをしようとしても、コストが高すぎて現実的ではありません。

しばらく前までは、壁土屋さんがあったのですが、そんな一年もかけて手間暇をかけたものではなく、乾燥する段階で入ったヒビの隙間から、向こう側が見えるもので、とても強度があるとは言えない代物でした。

20年ほど前から断熱材で羊毛を使用する様になったのはその為です。(今では、ウレタン断熱材も使用する仕様もあります)人工的なウール状の断熱材は湿気を含むと乾燥することが大変で、新築から20年経った解体の現場では水を含んで団子みたいになったものや、煎餅みたいになったものがあります。

これでは、断熱材の意味がないのはわかりますよね。

羊毛は高いのですが、吸放湿効果が半永久的にありメーカーも60年保証です。壁の中に使う事で壁内が健全な状態に保つ事ができるのです。

羊毛の防虫剤のホウ酸溶液(オクトボー)の説明は、次の機会に説明します。

全ての仕様が長く快適に暮らしていただく上で必要と思われる素材にしたら自然の力って、すごいな〜って思うのです。

化学製品が有効な場合もありますが、基本的に人の触れるところは自然素材にすることによって長期強度と人に優しい家づくりができます。

機械の力に頼る事なく「素材の力で人の生活を豊かにしたい」家を建てて幸せになってほしいですからね。