何故自然素材にこだわるのか

私たちの目的は「末長く快適にすごしてもらう」そのため為の仕掛けです。 


快適に暮らして貰う為には不快に感じる要因の不安をなくすことです。

耐久性に対する不安
健康に対する不安
ランニングコストが掛かる不安

私たちは、外装には漆喰・ガルバリウム鋼板・陶器瓦、部屋の壁には珪藻土、風化造礁サンゴ、

床には無垢の床、断熱材にはNZ製羊毛を用いて不安を解消に取り組んでいます。

吉田兼好は「家のつくりようは夏を旨とすべし」と言っています。

昔と今とでは少しニュアンスが違うと思いますが、今の家づくりにも、共通して言える事は、

風通しを良くして木材を乾燥させれば家は長持ちする事は変わりません

家の環境において、快適性を求めれば断熱性能を上げる事は当然の作業となり、

そこで問題となるのは結露だからです。

結露が起こりジメジメした環境ではダニ・カビが発生しアトピーや喘息、

シックハウスの原因になったりしますし、

壁の中で結露を起こすと、腐朽菌を繁殖させ構造躯体を腐らせてしまうのです。

とはいえ、多少の湿度も木を粘り強くするには必要です。

なので、使用するものに湿度を調整するものを使えばいいのです。

自然の物を健康な状態で永く使うことは、使用材料が求める環境を作ってあげなければなりません。

人間の思いだけで使用してしまうと寿命を縮めてしまうのです。

壁は漆喰と珪藻土の塗壁を標準仕様としていますが、

塗り厚が3mm ~5mmなので調湿に限界があり下地の石膏ボードに浸透します、

石膏ボードにはハイクリンボードを使用し壁の中には羊毛の断熱材を使用することで、

室内と壁内の調湿効果をねらっています。

珪藻土はご存知の方も多いと思いますが、吸放湿効果があり風化造礁サンゴも同じ効果があり、

風化造礁珊瑚は沖縄で採掘された物です。

成分は漆喰と同じで、表面に細かな孔があり空気を浄化してくれます。

漆喰は実は皆さんもよく知っている、グランドに白い線を引く消石灰と同じ石灰ですが、

生成方法が異なるので、全く同じでは無いのです、

効果は鳥インフルエンザなどの対応に消石灰を撒くのと同じで、ウイルスに効果があります。

床に無垢材を使うのも、耐久性・調湿効果と足触りの良さ、

床暖房なんて必要ありません。僕個人の思いですが、

物には寿命はありますが人が作り出した物は

未だに自然界が作り出した物の寿命には敵わないと思うからです。

冬に床を裸足で歩いてヒヤッとするのは、表面が硬い塗膜などがあって

足裏の熱が熱伝導によって奪われてしまうからなのです。

無垢の床自体が空気を含んでいることにより断熱材となって、

熱が伝わる事を防いでくれますので、ヒヤッとせずに足触りが良く、

夏もベタベタせずに快適に過ごせます。

スリッパ履くから、関係ないよって方もおられますが、冷暖房をすることによって、

調湿効果のない部屋は結露となって部屋の温度差の多いところに出てきます。

結露が多くジメジメした状態のままでは言わずもがなの結果となります。

最近の家は高気密になっていますから、

言わばナイロンパーカーを着ているような感じになっています。

最近の断熱指針では屋内の水蒸気を駆体内に溜めないために

防水膜を付けなければなりません。

駆体内を乾燥させ、躯体を健康な状態にする事を目的としているのですが、

その駆体内に行けない水蒸気は室内に溜まることとなり、

躯体の中にある吸放湿出来ない断熱材を使っていれば断熱効果がなくなることもあって、

計画換気が必要となってきます。

部屋の中の換気は汚れた空気を換気することも必要ですが、

水蒸気を部屋から出す事にもとても大切な意味があるのです。

元を正せば人間の出す水蒸気が調湿できない新建材を使うことによって、強制換気をしなければ、

有害物質が加水分解して空気中に漂い人間に悪影響を及ぼすからです。

上記のことは、プラスティクの様な建材を使うからなのであって、

自然素材であれば人にも家にも優しい環境が作り出せると確信しています。

家も洋服と一緒で調湿効果がある素材が一番、人に良いのです。

外壁は漆喰・ガルバリウム鋼板、屋根は陶器瓦かガルバリウム鋼板を主に使用しています。

屋根の耐久性は瓦だと60年以上、ガルバリウム鋼板は高耐久のもを使い20年くらいで

再塗装すれば錆びることもないので、60年以上は大丈夫です。

施工方法が適当すぎると、寿命は短くなりますが...

外装の素材はやはり耐久性からです。

5年から10年で外装の塗り直しを最近よく見るようになりました、

最初は価格が安かったからの理由で、外装材を使ったのでしょうが、

説明して納得していれば良いのでしょうが、誰でもまだ、

新築気分の家で再塗装をしなければならないとなると思ってないと思います。

塗装が剥げて基板まで水分が入ると基板自体がダメになるから早い目の再塗装を勧められて、

仕方なくでしょう。

漆喰の塗壁はスペイン製を採用しています。

なんでわざわざ海外の物を使うのか?

答えはヨーロッパの土にあります、伝統的な塗料に岩絵具があることをご存知だとおもます。

岩絵具って何?と思った方へ、

字のそのまま岩を砕いて作った顔料です。

有名な物では日光の東照宮などの極彩色の建築などに使われています。

当然、岩ですから退色することもありません。

また、左官材料では昔から土の色を生かし様々な壁の色を表現してきました。 

京都の深草で取れる緑色の土、

愛知の小牧で取れる白い土、沖縄の赤い土などです。

残念ながら、日本ではそれを生かした外装材がなかなかないのです。

20年くらい前からフランス漆喰を使うことに始まって今はスペイン漆喰を主に使用しています。

ヨーロッパの土には様々な色があり、採掘権を持った会社がまとめています。

スペインは色が適当なので見本帳があるのですが、出荷時期によって微妙に違うのが痛い所です。

土や岩の色は退色がなく主材が石灰石なので、呼吸しながら50年かけて石になます。

壁なら何でも良いかというと、そうでは有りません。

有機質(粘土)が入っている物はカビが繁殖しやすくなります。

石灰石はアルカリ性で無機質なのでカビやノリの繁殖を抑える機能があり、

スペイン国内ではサグラダファミリアなどの石積みに使用されています。

絶対に汚れないという物ではないので、汚れれば洗うことで元どうりになるので、

ランニングコストの面でも有利になります。

好みにもよりますが、耐久性には絶対の自信があります。

地域の工務店として私で3代目になります。

小さな工務店ですので、施工させてもらったお宅は多くは有りません、

なので、1棟1棟を良く覚えているのです。(細かい事は忘れてますが...)

私たちを信頼して施工させてもらった、

家がしっかり建っていることが私たちの工務店としての誇りなのです。


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