2022年10月26日

焼き板の35年

焼き板の35年

先日、僕が高校生だった頃、地元で父が建てさせて貰った、お宅の外装の張替えをしました。
4、5年ほど前にもキッチン.トイレ.浴室の水周りをリフォームをさせて貰ってます。
今回は「台風が来るまでに、そろそろ古くなった焼き板やってくれる?」って事で依頼いただきました。
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 昔から焼き板の耐久は1分10年、普通の厚みは3分だから、30年の耐久性がある。30年も経つと炭は落ちて日焼けした普通の板になって日当たりの強いところは風化して薄くなってる。昔の焼きっぱなしの鱗と呼ばれる黒い炭がついたままの板は雨風があまり当たらないところで、100年前の板も普通にある。今は和風の雰囲気が強いからあまり使わなくなったけど、誰が考えたんやろ。板を三枚使って三角錐の煙突みたいにして、下から鉋屑に火を付けて煙突状になった板は一瞬で表面が燃えて炭状になる。メーカーさんに「なんで焼き板って焼くんですか」と以前聞いたら「防虫効果」と言っていた。生の木は虫が入るから焼くんだそうな、オマケで耐久性が付いてきた。焼き板って日本しかないのと違うかな、いくつもの世代を通して残ってきた文化やね。

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